2022.3.31

1年の終わりを強く感じるのは12月より3月。幼稚園以来ずっとそうだ。3月から4月になるたびに、周りから何人かがいなくなって、別の何人かが現れる。私にとってだけでなく、誰にとってもきっとそう。会えなくなると寂しい人も、近くに来ると嬉しい人も、いなくなってほしい人も、来ないでほしい人も、みんなまとめてガラガラポン。組織に所属している限り永久に続くのだろう。

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サニーデイ・サービスのライブとラグビーを観るために加入していたWOWWOWでアカデミー賞授賞式の中継があったので観ることにした。作品賞候補10作のうち半分は観た映画だったこともあり、どの作品が受賞するのかワクワクしていたので、ネットで結果を見ないようにした。半日以上スマホを見なかったのはいつ以来だろう。毎日用もなくスマホを見てばかりだな。Twitterは楽しいから仕方ないな。帰宅してから、録画していた授賞式を再生する。オスカーを手にするか否かに関わらず、この場所にいるということが人生における最高の栄誉のひとつなのだろう。それにしてもウィル・スミスの平手打ちのシーンには驚かされたなあ。一連の流れがスムーズすぎて、初めはそういう演出なのかと思ってしまった。事前情報なしでいきなりあれを見るなんて、別によいことでもなんでもないけど、生きていてそうそう起こらないことだろう。平手打ちの直後、デンゼル・ワシントンはウィルに対して"At your highest moment, be careful because that’s when the devil comes for you."と助言を与えたそうだ。彼はあんな場面を目撃して、どうしてすぐにこんな言葉をかけてあげられるんだろう?カッコよすぎる。危機に直面している人に助け舟を出せる人間になりたい。

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今月はコロナ禍になってから初めて平均歩数が10,000歩/日を達成できた。ひとりで旅をしたときにたくさん歩いて、休みを取った代わりにテレワークが少なかったからだ。知らないところをたくさん歩くことは人生にとって必要なことだ。孤独の時間も人生における愛すべき瞬間なのだろう。だが観光地でない町を歩くには、今のタイミングは早すぎるのかもしれない。誰でもどこにでも行ける可動性を取り戻す必要がある。それはまだだいぶ先のことになるのかもしれないが。私は人生において旅の経験をかなり重視しているので、ここ数年ぜんぜん遠出できていない若い人は今後率先して知らないところに出かけてほしいと思う。レンタカーを借りてみんなでワイワイ行くのもいいし、ほとんど口を開かないような孤独な旅もよい。そういう時間がきっと人生を豊かにするはずだ。

桜が綺麗に咲いている。大きなブルーシートを敷いて花見をしたい。花が散ったらピクニックをしたい。ハイキングをしておにぎりを食べるのもいいな。4月もたくさん外に出て、たくさん歩き、たくさん酒を飲めるとよい。